【ビジネス投資戦略】ゴーストレストラン

ビジネス投資

投資戦略とは、ビジネス投資とは

初めに、投資戦略のパターンを紹介しました。投資対象には大きく「金融資産」「実物資産」「ビジネス」の3つの投資対象があり、今回は「ビジネス」にチャレンジしてみようという話でした。

➀給料収入から金融資産へ投資する
→毎月入ってくるお給料や貯金から、株や投資信託に投資をする事ですね。
➁借金を利用して実物資産に投資する
→不動産や金等、比較的高価なものは借金を利用して投資されることが多いです。
③自分の労働力を自分のビジネスに投資する
→ブログや塾、飲食店等、投資目的で自らが働くパターンです。

では、なぜビジネス投資をするのか。
1つ目は、良い大学を出て会社員として労働収入を得るだけでは豊かになるのは難しいと言われているからです。
普通のサラリーマンは、給料→消費→労働→給料を繰り返します。
一方、資産家は、借金→投資(複利)→節税→借金を繰り返して資産を拡大しています。上手くサイクルが回るようになれば、時給が何倍にも増えます。
ビジネス投資は3つの投資戦略の中でも労働量が多く、普通のサラリーマンと同じなのでは?と思う方もいるはずですが、知恵を使えば節税がしやすくなる等、メリットはあります。

2つ目は、ビジネスマンとしてステップアップするためです。
経営者として活動するので世の中の動きに敏感になったり、自分で動くしかないので嫌でもお金に関して詳しくなるはずです。

「ゴーストレストラン」を選んだ理由

まず、皆さんは「ゴーストレストラン」と聞いてピンときますか?
「ゴーストレストラン」は、客席を持たずにデリバリーのみで料理を提供する飲食レストランのことです。商品の受け渡しも直接は行わず、Uber Eats(ウーバーイーツ)などを通じて商品を届ける仕組みです。

コロナの影響でデリバリー需要も増え、開業する人も増えたと予想できます。

では「ゴーストレストラン」を選んだ理由です。

➀デリバリー需要の増加
先ほども記載した通り、コロナの影響で加速した傾向はありますが、コロナの前からも年々市場規模は拡大しています。スマホアプリの充実やテレワーク普及などにより押し上げられていると考えられます。

https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP607899_V00C21A4000000/

➁意外と開業コストがかからない
勿論投資をする場合、初期費用として数十万~百万円等資金は必要です。
ただ、労働時間や開業準備等のコストは皆さんがイメージしているよりも少ないかと思います。

というのも、メニューや売上がある程度決められている、調理や調達のノウハウを使い運用まで行ってくれる事業があり、初期費用を支払えばオーナーになれる方法があるからです。

ゴーストセントラルキッチン(Ghost Central Kitchen)を例に挙げてみます。
(公式サイト:https://ghostcentralkitchen.com/

すでに会社が飲食店のノウハウや場所、メニュー、材料などを持っており、遠方の方、未経験の方でも参画でき、少ない資金での開業が可能になるということですね。

必要なモノ・コト

今回はゴーストセントラルキッチン(Ghost Central Kitchen)の仕組みを利用し開業した場合で考えていきます。

開業費用

ゴーストセントラルキッチン(Ghost Central Kitchen)のお任せプランを利用した場合、基本的には「集客」「求人」「調理」「売上管理」等、飲食店開業に必要なモノ・コトは揃っています。
初期登録費用:220万円 を払えば、あとはプランを選び、飲食店を開店できる仕組みです。

https://ghostcentralkitchen.com/#reason

通常であれば、下記のような費用が掛かってきます。

それが220万で済むの?なんか怪しくない?と思われてもおかしくないです。
しかし、特定の地域に店舗を構えていることや、毎月の固定費で収益を得ている等、GCKとしても戦略的に利益を得ており、調べる限りは特に問題なさそうです。
しっかり商標登録もされています。(「ゴーストセントラルキッチン」【登録番号】 商標登録第6362932号)

提供商品・料金設定

お任せプランとはいえ100%お任せというわけではなく、ベースがあるので提供される情報を元に事業者と相談しながら、価格やメニューを決めていくイメージです。

メニュー:どんぶりランチ等
販売地域:港区周辺
料金設定:1000~2000円

港区での販売になるので、そこそこ料金設定が高くても売れるという点もポイントです。
収入が多い人ほどデリバリーの利用率が高いという統計も出ているそうです。世帯平均年収が最も高い港区でデリバリーを行うことで、売上を最大限にあげることができます。

販売戦略(集客)

集客費用も初期費用の中に含まれています。
具体的にどういったことを行ってくれるのか、詳しい情報は入手できませんでした。
おそらく、チラシの作成や広告出稿等を行ってくれるのではないかと推測しています。
オーナーとしては集客が命でもあるため、実際に投資を行う際には具体的な手法を知り、獲得顧客数のシュミレーションが必要ですね。

収支計算

月の売上100万を目標としてシュミレーションしてみます。

収益

ランチで1000~2000円を想定しているので、単価1500円とすると、

必要客数:667件(単価2000円の場合、必要客数500件)

と計算できます。月700件近い集客はなかなかハードですね。

費用

今回のビジネスの場合、手数料が多くかかってきます。
下記の表を見ると、90%程度手数料や原価として引かれてしまうことが分かります。


利益

利益のシュミレーションです。
毎月の手残りは90,000円。100万円も売上て、手残りはたったの90,000円、と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、飲食店の開業は少なく見積もって最低でも1000万円の開業資金が必要と言われています。東京都内、や港区に店舗を構えようとすると更に資金が必要となります。
また、追加で集客・求人などの手間や時間もかかってきます。
そのため、200万の費用で開業でき、月10万程度の収入を得られると考えると、かなりおいしい話にも聞こえてきますね。

売上1,000,000円 – 経費910,000円 = 利益90,000円

M&Aする場合

GCKもM&Aのようなものですが、TRANBIというサイトを用いても事業買収について検索してみました。

客単価500~1000円のフレッシュドリンクのキッチンカーがヒットしました。
軽トラックに冷蔵庫・冷凍ストッカー×2、発電機、広告用のタペストリーとのぼりが付属している等、資材などは整っているみたいです。使用年数や劣化
具合等が気になりますね。

ビジネスとして成り立つか

GCKを利用数場合、初期費用で200万、毎月固定で20万がかかるため、年間最低でも500万以上の売上が必要になります。
毎月10万程度しっかり利益を取りたいとなると、上記シュミレーションの通り毎月100万程度の売上が必要になり、その分集客や価格戦略など、労力もかかってきます。

ただ、飲食業ではかなり少額からスタートできるビジネスで、かつ在庫リスク等もなくビジネスとしてはしっかり成り立つ、という認識です。

実際ゴーストレストランは人気があり、投資案件で提案をいただいてもそうこう考えているとすぐに売れてしまった、という経験もあります。チャンスだと思えば一歩踏み出す勇気も必要ですね。

結論

ビジネスとしては成り立つことが分かったので、チャレンジする価値はありそうです。
しかし、何もしなくても儲かる、というスタンスでは勿論成功はせず、お客様目線でよく戦略を立てることが重要
です。

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