AIと教育とお金について東大院卒ITエンジニアが真面目に考えてみた

ニュース/マインド

今まで世界は、資本と能力とくに学力(学歴)で就職先の格差や収入格差が広がっていた。

私は今まで、学歴を取って高収入の仕事に就き、一部を投資に回して資産を築くという戦略で成功してきました。この戦略は現実的で再現性が高いと思います。なぜなら、

  • 高学歴なら40歳までに面白くて高給な仕事が見つかる
  • 基本的な計算ができれば家計管理の必要性が分かる
  • 大企業に勤めれば低金利でお金を借りて投資できる

という理由があります。しかし、この戦略は今の10代後半の人たちにも通用するでしょうか?私は疑問です。特に、Chat GPT4.0のようなAIの進化が能力格差を無くしてしまう可能性があるからです。

そもそもChat GPT4.0とは

そもそもChat GPT4.0とは

OpenAIが開発した対話型のAIです。

メリット

質問に答えてくれて、その精度は米国司法試験の模擬テストに上位10%で受かる実力です。

さらには、メモからHPを作成することや、税金計算を行うデモ、ブログ記事の作成やリサーチ代わりに利用することで、作業時間の短縮など、多様な応用があります。

デメリット

専門的すぎる、あるいは正解がない質問に対応できない場合がある。

実務で発生する複雑な問題やニュアンスの伝達には限界がある場合がある。

ソースや根拠の確認や文言の編集など、人間のチェックや修正が必要な場合がある。

でもこれって人間もですよね。。

何に驚いているのか

日本でAIの第一人者である東大の松尾教授や荒井教授は、

「AIは、文章を理解することもできなければ論理的思考もできない。」

「そのため、人間をAIが完全に超えることはない。」

と言う考えです。(私のつたない理解では・・)

しかし、最近のChatGPT4.0の精度を見ると人間の能力を超えるのは時間の問題に思えてきました。

なぜなら、私自身が今考えていることも生まれてここまで得た知識をベースにしているわけで、

アプローチは違えど同等以上の情報量でAIが学習すればいずれ簡単に超えられるのではないか。

むしろ、考えるような仕事の人こそいらなくなるのではと言う仮説が成り立つからです。

つまり、論理的に考えたり新しい発想をする人の方がいらない。と言うことです。

(ちなみに現状のレベルなら全然脅威ではないです。ここでとまればいいのだが。。)

シンギュラリティの到来と我々の生活

一説によると人工知能は2029年に人間並の知能を持ち、そこから人工知能が自己学習をはじめ飛躍的に成長し2045年には人類の何億倍もの知能に成長すると言うものです。

つまり、今はまだ司法試験に合格する程度のAIが10年以内には官僚並みに優秀な知的労働者になる可能性があります。(官僚の働き過ぎが解決するかも!・・なんて場合ではないですね。)

優秀な頭脳労働者が安価に手に入る時代が来るならイデオロギーや軸となる考えを持つことが大切だ。

と考えていましたがそれも人工知能が思考実験を繰り返すことでいずれ最適解を出してきます。

となると人間は何をするのがいいのか?

どうすべきか

超短期対策:ChatGPTを使いこなす

まずはじめにやるべきは、とにかく早くChatGPTを使いこなしましょう。

これから一年間でChatGPTを使いこなせる人材とそうでない人材で差がつくことになります。

短期的な対策:認知能力ではなく非認知能力を伸ばす

認知能力を伸ばすのはやめましょう。非認知能力や人気者になるなどが重要です。

とくに、小学生以下の子供にとって学力/学歴で差がつくのかかなり懐疑的になってしまいました。

もちろん、思考力があるにこしたことはないですが中学受験はいらない学習があり注意が必要です。

特に、認知能力しかない子を育てるのはかなり危険で非認知能力を養うことがさらに重要かも。

体験や子供のためのお金を貯めといた方が有意義かもしれません。

高校生以上は逃げ切れ世代なので私の考えている戦略をするのがまだ一つの解になるはずです。

中期的な対策:人の心を動かすことに集中する

短距離も長距離もすでに人間より機械の方が早いです。

将棋もすでに人間よりAIの方が強いです。

それでも需要があるのは人間は人間が頑張る姿に感動し価値を感じるからです。

「人の心が動く場所に価値が生まれる。」と仮説は立てられますが、
人間の心を動かすこともAIが凌駕してくる可能性がありますね。

例えばAI将棋世界一決定戦でアメリカと日本のAIがしのぎを削る戦いをまるで人間が画面上で戦っているかのように見せるトーナメントを開催する。

戦うのはおっさんではなく、きれいな女の子や男の子で・・・と人の興味をもたらす仕掛けが随所に張り巡らされたらどうでしょう?

それでも、その子と人間のチャンピョンが戦うみたいなところに一定のニーズは残りますかね?

長期的な対策:人間とAIやロボットとの融合する

いよいよ。SFの世界を考える必要が出てきました。(勉強してないでもっとSF見ておくべきだったか。)

どこまで可能か分かりませんが、肉体強化や知能強化がロボットやAIと繋がることで可能な世界が来るかもしれません。

と言うか、そうしないと本当にやることがなくなるのかもしれませんね。

融合した人たちが働き、それ以外は遊んで暮らす世界です。

是非詳しい方教えてください。

まとめ

高学歴、高収入、安定がバブル崩壊とともに壊れたように、高学歴、高収入、資産を築き安定の法則もAIによって終わりを告げる可能性があります。

現在、空前の中学受験ブームが起きていますが高学歴がつく仕事がことごとくAIによってとって変わられる可能性があります。

我々はどのようにどんなキャリアを描くか、投資戦略は、子供を教育するのかをもう一度、考え直さなければいけない状況下もしれません。

そのためにも我々1人1人が最先端技術に触れていく必要があるのかもしれません。

コメント